俺流の陰キャと陽キャの考察
こんなんがあった。
陰キャ陽キャと言うより『内向的、外向的』として見ると受け入れやすい。
— オニオン太郎@小説家になろう (@orekuseeeee) March 30, 2020
内向的な人は思慮深く慎重、共感能力が高い、ハマると熱中しやすいなどなどの特性がある(一方で物事に敏感で行動力が少ない、答えを直ぐに出せないなどのデメリットもある)
外向的な人はこの逆で、だから軽率。だからこんな→
ことをするわけで、相手の気持ちを考えないで迷惑をかけたりもする(イタズラが行き過ぎるのは陽キャのイメージ強い)。ただし空気を読むのは上手い。
— オニオン太郎@小説家になろう (@orekuseeeee) March 30, 2020
一方で行動力は高く外面も良い。
今回は外向的な人間の負の面が大きく出た感じだと思います。頼むから引きこもってくれ。
クソリプ失礼しました
すんげー極端だ。
これ、なんか全然ピンとこない。
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陰キャも陽キャも、自分と他人をどちらかにカテゴライズする。
人間、そういうのが根っこから好きな生き物なのだ。
カテゴリー別に分けたら、主機能と劣勢機能を分析する。
特に陰キャは対岸の劣勢機能には目が行きがちで、現段階における自分が陽キャより優れた部分を補填する情報を集め、パッとしない現実をどうにか肯定しようとする。
それをしつこいくらいに行う。そして可能な範囲で自慢する。
陽キャは陰キャのネガティブ要素を見て安心こそすれど、日常の中ではさほど頻繁にこの工程を踏むことはない。
それよりもポジティブな情報への食いつきがよく、人生に否定的な要素を含むことを望んでいない。
雰囲気を重視し、そのためならばルールやマナーは二の次となる場合あり。
以上が、互いの印象に関する簡単な俺の持論。
世にいる大勢の人間の性格をたった二つの種類に分けるのは到底無理な話だが、IMTBみたいな無料診断などでは外向的と内向的という二つのパッケージが出てくるのが定例だ。いやそーゆーのって面白いとは思うが、この手の話にハマってる奴って余裕がないっつーか当たりが強いんだよなあ。
とはいえツイッターはネタ探しには困らないので適当な材料検索には重宝しているし、こういう考察ごっこは嫌いじゃなかったりする。
陰口みたいになってごめんなさいね。
ここでは俺なりの陰キャ陽キャの区分け方なんかを考察しながら執筆していく。
○簡単な例
ある日。とある学校にて。
今夜、Aくんの誕生日パーティーが開かれるようです。パーティーには超美人だけと性格ガーゴイルなBさんと、素朴な雰囲気で何気に人モテモテのCさんと、その辺の取り巻きが数名来るそうです。Aくんは同じクラスの男子数名を誘う流れで、以下の4名にも勧誘を行いました。
Dくん
実はずっとCさんのことが好きですが、このパーティーには消極的な反応。なぜなら彼は大勢の人が集まるパブリックなイベントが苦手であり、Bさんとその周囲の人間にもあまり良い印象を持っていないからです。Eくんのような人を極度に嫌っています。学校の成績は悪いです。
Eくん
Bさんのセフレ笑。Aくんとは意気投合している仲で、プライベートでもよく遊んだりしてます。成績もかなり優秀なイケメンで、パーティーのようなイベントは彼にとってのアピールの場です。消極的な性格の人間とは関わりを避け、ときにはその事を言葉や仕草にして周りに伝えるタイプです。
Fくん
毒舌家タイプで味方も敵も多い男の子です。
男性には割と支持されてますが女性の中には彼を苦手とする人が結構います。イベントは好きでもありませんが誘われれば行きます。Aくんとはさほど近しくなく、かといって仲が悪いというわけでもありません。成績は真ん中ほど。
Gくん
成績優秀スポーツ万能優しいイケメン面白い、という人造人間みてーな奴です。Aくんとはとても仲が良く、女性からも男性からも人気のようです。
さーてだれが外向的で誰が内向的でしょーか。
はい。こんだけじゃ分かりませんね。
とーぜんです。こんだけじゃ分からない訳ですよ。
分かるっつってる奴はマスゴミになる素質あるよ。
で、ネットで激しく陰キャ陽キャ論争してる連中って上記の情報以下でしか対象者のことを判断してない。少なくとも俺が見てきた連中はね。
IMTB診断なんかは設問数が多いためまだ信頼できそうな雰囲気ありますけど、その時の気分で結果が変わるなんてやっぱり疑問。
つーか無料って時点でね、ほとんど遊びや、、。
まあええわ。こんなこと言ってもしゃーないわ。
○考察
上で何が書きたかったのかというと、つまり多くの人は、人に対して陰キャ陽キャのジャッジを下す際、その人物の表層的な情報でしか判断しないってことだ。
もうその時点で完全にネタ的コミュニケーションの部類なのだが、「え?陰キャのくせに何言ってんの?」とか「あーなるくらいなら陽キャになるなんて時間の無駄だわ」とか、なんかネタなのかリアルな心境なのかよー分からんこと言い始めるのでタチが悪い。
そんなネタ的な段階でのカテゴライズは配慮に乏しい。もっと踏み込むべきである。
ってことで俺が知っているあれやこれやを使い、陰キャ陽キャの区切りを探っていくことにする。
□性格
外向的な人 = 他者と関わることで精力的になり、外部からの情報からアイデアを得る
内向的な人 = 一人でいるときに精力的になり、内部での思考からアイデアを得る
この2つは性格の明るい暗い・騒がしいかおとなしいか、とは違う。
それらは承認欲求に準じた表層的なアクションだと俺は考える。
また、この二つを合わせたような両向性格というものもあるらしいが、面倒なんでここでは除外。
□認知的方略
また、今回は認知的方略ってのも使って考えていくよ。
方略的楽観主義(SO) = 将来期待が高く過去認知が高い・ポジティブ要素に反応しやすく、意識をそこからなかなか離せられない
防衛的悲観主義(FD) = 将来期待が低く過去認知が高い・ネガティブ要素に反応しやすい
認知的方略についてはまた別の記事で書いてみる。
□承認欲求
賞賛獲得欲求(PF) = 肯定的な評価を得ようとする欲求。
自己顕示的?
拒否回避欲求(RF) = 否定的な評価を避けようとする欲求。
愛想の良い市民的?
賞賛獲得欲求の強い人が否定的なフィードバックを得ると、想定外の反応であるため怒りが生じやすい。
拒否回避欲求の強い人にとって否定的なフィードバックは「目標の失敗」となるため、恥ずかしいという感情を抱きやすい。また、肯定的なフィードバックに対しても同じくテレが生じる。
これはどちらかに属するものではなく、どちらかが強い、あるいはどちらも強い、の3パターンあるものとする。
□ポイント振り分けで考える
一般的な印象と照らし合わせ、上記の3要素6因子に、陽キャポイント(☆)と陰キャポイント(▲)をそれぞれ振り分けてゆく。
外向的・SO・PF それぞれ☆ひとつ
内向的・FD・RF それぞれ▲ひとつ
多いポイントの方の属性に振り分けられるってことで。
□組み合わせてみる
外向的-SO-PD ☆☆☆
外向的-SO-RF ☆☆▲
外向的-FD-PF ☆▲☆
外向的-FD-RF ☆▲▲
外向的-SO-両 ☆☆☆▲
外向的-FD-両 ☆▲☆▲
内向的-SO-PD ▲☆☆
内向的-SO-RF ▲☆▲
内向的-FD-PD ▲▲☆
内向的-FD-PD ▲▲▲
内向的-SO-両 ▲☆☆▲
内向的-FD-両 ▲▲☆▲
以上12種。
これをポイント順にソートする。
↑陽キャ度
外向的-SO-PD ☆☆☆
外向的-SO-両 ☆☆☆▲
外向的-SO-RF ☆☆▲
外向的-FD-PF ☆▲☆
内向的-SO-PD ▲☆☆
外向的-FD-両 ☆▲☆▲
--------中性--------
内向的-SO-両 ▲☆☆▲
外向的-FD-RF ☆▲▲
内向的-SO-RF ▲☆▲
内向的-FD-PD ▲▲☆
内向的-FD-両 ▲▲☆▲
内向的-FD-PD ▲▲▲
↓陰キャ度
□考察
外向的で方略的楽観主義で賞賛獲得欲求が強いほど、陽キャポイントが高く、
内向的で防衛的悲観主義で拒否回避欲求が強いほど、陰キャポイントが高くなる。
また、外向的で防衛的悲観主義、または内向的で方略的楽観主義であり、かつ承認欲求がどちらも強い場合は中性的(バランス重視)な立ち位置となる。
とりあえず、これらの尺度で陽キャ陰キャの区切りは割とハッキリしてくる。
特に、外向的-SO-PDと内向的-FD-PD ▲▲▲なんかは分かりやすい。
性格と認知的方略のバランスが良く、承認欲求に偏りがない場合は、どちらとも言い難い存在となる点は結構面白いと思う。
注意点として、今回は二つの承認欲求については「強さ」でポイントを割り振ったわけだが、性格・認知的方略に関しても所属ではなく度合だとするならば、もっと細かく分類できたことになる。
それから自己主張する・しない、というものは承認欲求に分類されるのだろうか。
自己主張=賞賛獲得欲求と考えられる、なんて思ってたけれど、本当にそうなのだろうか。
なんて、まだまだ懸念材料が多いことに今更気がつくのだった。
〇まとめ
俺の属性を調べてみる。
人混みは苦手であり、誰かと過ごすと精神が疲弊するため、性格は内向的。
過去から学習し、将来への期待はネガティブを示し、ネガティブな要素に強くしつこく反応するため、認知的方略は防衛的悲観主義。
承認欲求は賞賛獲得・拒否回避共に強い。
よって▲▲☆▲。
陰キャです。
いや知ってたけどね。
あくまでも俺流ってこと忘れるなよ。
以上。